against ゲーム脳

Neuropsychologiaで最近一番ダウンロードされている論文というのを覗いてみたらこんなんだった。

Dye, Green, & Baveliar. 2010. The development of attention skills in action video game players

ビデオゲームで注意機能が促進されるという内容らしい。
最近(実際の研究文脈の外で)はやってた「ゲーム脳」という言説から全く逆の方向。
ゲームが脳に良いか悪いかといった単純な結論にすぐ飛びつかず、
地道に実験研究で考察していくことが大事だよなあと改めて思いました。
第一ゲームは映像・音声技術の使い方の一つにすぎんからいい影響も悪い影響もあるだろうし。
こういうしっかりした研究報告をちゃんと取り上げてくれるマスコミはないんかな。

*研究世界の事情なんて知らねーよと言う人がここを見た時のために、
Neuropsychologiaというのは神経科学系の学術雑誌のひとつで、その雑誌に乗る論文が研究領域に与える影響の大きさの指標であるインパクトファクターという数字が4.345あるわけです。インパクトファクターについては、TVでいう視聴率のようなものだと思ってください。正確にはその雑誌に3年前に掲載された論文が、直近の2年間で平均何回引用されたかを示すものです。4.345というのはすごいのかすごくないのかで言うと、少なくとも私の研究領域からみるとそこそこいい数字です。
どの雑誌も2を超えるのが大変らしいという話を聞いたことがあります。Nature,Scienceと言った研究世界のトップジャーナルになると40を超えます。
まあ結局それぞれの論文の質が重要なので、どれだけ注目してもらえるかは自分の研究の完成度と論文の書き方次第だと思われます。

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